噛みの極意

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馬に関わる方は「馬に噛まれた」ということもあるかと思います。

草食動物特有の『すり潰す系の歯』は意外と痛いですよね。

馬にも噛む瞬間の理由は様々です。

気が立っていた・ちょっと遊んでみたら肉を摘んでしまった・実はグルーミングのつもりだった・美味しそうだった…などなど。

私が初めて噛まれたのは乗馬歴2日目のことでした(早っ!)

当時通っていた乗馬クラブの初心者12回コースの2回目のこと、馬装済みで準備された馬配の子を馬場まで連れて行って、乗ろうとしたときに背中に一喝入れられました…。

そこのクラブでは『足掛け』(鐙に足をかけて地面から直接乗る方法です)で乗っていたのですが、この方法で乗る場合、特に腹帯に気をつけなければなりません。2回目の私は、とにかく「乗らなければ!」と思い、腹帯を締めることをすっかり忘れていました。

鐙に足を掛けた瞬間・・・

・・・・ズドスッッッッ!!!!!

「はぐぇっ!!?」

担当の先生によると、「この子は初心者専門で普段噛むことは滅多にない。初めて見た」とのこと。

…………。

嫌われていたのか、腹帯に対する説教なのか…

「そこな小娘、腹帯は確認したのか?…むっ!そのまま乗るのか?…強者よの。どれ、成敗してくれるわ!!」

…と言ったところでしょうか…。

その後、その馬には幾度となくお世話になりましたが、噛みは最初で最後でした。
確かに、普段は超おっとり系の『初心者見守る隊の長』的なオーラを醸していました。

…う〜ん。理由は様々です。

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